眠れないその2

今日もまた眠れない。
昨日は他人のおめでたいことに心底嬉しくなった。
そのあとに少し不安感が漏れでてきそうだったから小説を読んでごまかそうと、目に入った不思議な少年を読んだ。
人間の愚かさを分かりやすく描いた小説だ。
人間が人間の愚かさを説くことは難しい。
いつの時代も変わらない…と、数十年しか生きられない私らが嘆くだけなのはとても無駄で傲慢な行為のように思う。だからこそ小説のように形に残して、間違いを犯さないための警鐘の役目になればいいと思う。
要は捉えかたの問題なのだ。
小説に漂う霧の中で遭難しないように、思考を巡らせる必要がある。


近頃、他人の言葉は誰のものもいつだって強いように思う。
多分、私は遭難しかけてる。
あがいて、いるべき場所に移動しなくてはな。