A

好きだと思ったものにすぐ傾く気がある。
この性質はあまり好きでない。どっぷり浸かったあとあっさり抜け出してそれ以降どうでもよくなってしまうことがよくあるから。そのときのことを大事にし過ぎてしまうから。でも治せることでもないし、そもそも止められないからもういい。
こんなことを書いたあとにいま好きなものを書くのもどうかと思うけど、どうでもよくならないこともよくあるから。


最近は麓健一さんを聴いている。
何枚か買ってみたが一気にはまりつつある。こういうジャンクな質感の曲の美しい歌をいつも聴いていたじゃないかと思い出すのもあり、熱が出てるような気分になる。
いつも、クリアーで優しい音よりもノイジーで不安定な音を求めていて、それこそが私にとっての美しさで安心できるものだった。
勝手にスパークルホースを思い出した。


「十字」の曲にも歌詞にもとにかく圧倒されている。
こんなに的確な言葉は久々だ。


あらゆる星が僕らに降る
ゴミのような僕らの上に