日記

lilmag主催、ジンスタナイトに行った。
相変わらず知らないひとと話すのは苦手でもぞもぞしてしまったしネガティブなこといってしまって反省してる。
でも新しいzine納品したし、自分のzineを知らなかったひとに知ってもらえたから良いということにする。
というわけでしばらくしたらlilmagで販売されますのでよろしく。
私本人から受け取るという手もありなんで、そちらもよろしく。
池袋のオルグが無くなってライブに行く回数がぎゅっと減った気がするし、イベント的なものへのアンテナがへし折れているこの頃なんでどっかで会えるか微妙な気もしますが。直接って嬉しいんで。


lilmagでいくつか注文してジンスタナイトで受け取って、あとトレードもして、帰りの電車で読んだんだけど、どれもすごく良かった。
帰宅後は静岡のzineチーム、Q.H.Z.C.のELLEさんから、彼女らのzineイベントOur Tableのために毎月(!)作られるスペシャルzineが届いていたので、即読みました。これはトレードしたもの。
読んだ順に感想を書きます。


・街の緑り
音楽に植物にフェミニズムに女子プロに…きっとそのほかいっぱいのいろんなアンテナ感度の高いニコールさんのzine。
本人はパーソナルな内容で…といっていて、でもその個人的な体験と思いは、誰かに読まれるべきメッセージだと思った。自分とフェミニズムについての迷いと決意が書かれたそれは、多分、実際口に出して誰にでも話せることではないしオンラインに載せるのも勇気がいると思うけど、だからzineというオフラインの媒体になって私の、そして誰かの手に届いて良かったと思う。
私の立つべき場所を組み立てるピースのひとつになったと一度読んだだけだけど、そう思った。
入手方法はご本人に聞いて下さい。


・BRKZine #1
ラッパーのMCビル風さんのジンスタギャザリングレポートzine。
2daysのジンギャザ1日目に行って、そこでツイートした内容と撮った写真をzineにして2日目に持ってきたという、恐ろしい子…!(ガラスの仮面より)
イントロに書かれた、感想をその発信者に届けたいという気持ちは現場にてツイートするという行為によって(おそらく)本人に届き、またツイートを目撃したひとらにも届き、更にzineにすることで流れていきがちなツイートが補完され、見事熱いレポートに仕上がっています。zineの一番最後も最高だな〜と私は思いました。熱い…。
lilmagで入手できます。ご本人にも聞いてOKではないかと!


・MARGINAL BEATNIX #1
パンクバンドFLEXEYEのMASUKO KAZUAKIさんという方の、ビートジェネレーションへの憧れと個人の体験がつまった、そして全体に散りばめられた絵や写真が見た目にもかっこいいzine。
自分のバンドのことや主張、思いが手書きで書かれていて、そこからパンクの匂いが漂ってくる。うわーこういうのうらやましいなちくしょーって思いました。私はパンクのことは全然知らなくて、たまにライブに行ったりもするけど、そのぐらいでしかないから知識も何もなくて、だけどなんかかっこいい。パンクは近くて遠い、そういう憧れに近い存在。
そんな思いがふつふつ沸いてくる、やっぱりかっこいいパンクなzineだと思いました。手書きがたまんない!
実はバンドの曲を聴いたことがないので、(すみません!)、これを機に聴いてみようと思います。
lilmagで入手できます。パンクバンドの繋がりで他のディストロとかにもあるのかな?探してみて下さい。


・Our Tableスペシャルzine
SCAR BELOW HER LEFT EYE #2 ELLEさん
Deeper Beneath the Skin #12 DIRTYさん
魚座の手紙 3月 魚座さん
毎月開催のOur Tableのために作られるzine。
ELLEさんのzineは読むといつもうん、そうだ!と肯定されたような気になります。怒りや迷いの感情、感動が出たそのまま書かれているようで、ジンスタ(zineを読む、作るひと)として勇気づけられます。
フェミニズムに裏付け(?)された感情を読み、やはり何か感じていいたくなったらどこかでいおうよ!そんな気持ちになりました。
DIRTYさんのzineは(おそらく)女性のフェミニストや作家たちの言葉が引用されたもの。女性として、いや人間として生きていたら出会いそうな局面に寄り添う言葉ばかりで、胸に響きました。
会ったことない誰かの知らない言葉だけど、今知って、吸収できてる、はず。
読んだ皆、どれか必ず心に残る言葉があるんでないでしょうか。結構、衝撃になるかも。
魚座さんのzineはイラストのzine。
手袋がテーマなのか、全て手袋型の何か、或いは手袋そのもののイラストが沢山描かれています。
これは想像したことなかった!という手袋に、ちょっと笑ってしまったり、そして可愛らしくもあり、私は好きだと思いました。
どこにも無い手袋が、魚座さんの頭にはあって、それを形にできる才能の凄み。ぐんぐんにパワーを感じるzineです。
Q.H.Z.Cのディストロより入手!今在庫あるかなあ、何せ毎月発行なもので、その月逃したら手に入らないのでは。
毎月のは、ディストロかOur Tableに参加して入手できるかと思います。


・KAZAK #7
アギーさんという方のzine。ご本人をよく存じていなくてすみません。
欧米で起きているフェミニズムの波をテーマとして大変話題になった(よね?)zine、ようやく手にした!
サブタイトルのOUR GENERATIONがまさにしっくりくる内容でした。
riot grrrlの歴史に始まり、今にどう繋がっているのかが分かりやすい、入門書として読んだらフェミニズムがポジティブに受けとめられそうなかっこいい作りです。
ヒップなカルチャーに実は組み込まれているフェミニズムの波、そんな今を解説してもらった感じでした。
レナ・ダナム、よく知らないし、タヴィは実はあまり好きじゃないんだけど(だって子どものころ親の金でハイブランド着まくって、それでおしゃれって騒がれて…、庶民のひがみに近いですね恥ずかしい)、このzineで今の彼女を知り、少し誤解してたかなと思い直しました。
キラキラっとしているように見えるカルチャーやメディアに、真摯なフェミニズムの思いがこもって誰かに届いている、それが今の時代なのかな。ただあまりポップにされ過ぎないと良いなと、あがいて穏やかにいつつしかしギャーと泥臭く喚いていたい(今のその状況に比べたら)古いor青い人間として思ったり。
スタイルになってしまった時代もあったとフェミニズムの文献で読んだんだけど、その本のタイトルを忘れてしまいました…。そんな風にならないと、ならんように私らもやってこう。
lilmagで入手できます。あとは…探してみて下さい。


おわり。